船の窓越し３遺体収容できず…潜水許容時間迫る
　【珍島（チンド）（韓国南西部）＝門間順平】珍島沖の韓国旅客船沈没事故で、潜水士による船内の捜索が１８日から続いているが、行方不明の高校生の父母らは１９日、船内から遺体が見つかったとの知らせにいらだちを募らせた。

　事故から４日目となった１９日午前１０時。家族が寝泊まりする珍島の体育館では、地元海洋警察の幹部が、これまでの捜索状況について説明した。

　現場では１８日夜から、約６６０発の照明弾を使用して周囲を明るくし、軍と海洋警察、民間の約５０人の潜水士が約３０回にわたって、海中での捜索作業にあたった。

　１８日深夜には、船の３階に進入を試みたが、障害物に遮られて、撤退。一方で、１９日早朝には、船の窓越しに３人の遺体を見つけたが、潜水の許容時間が迫り、収容できなかった。